歯医者
今日、たぶん15年ぶりぐらいに、歯医者に行った。
おそるおそる扉を開けるとすごい威力。
ちょっと嗅いだだけで、子供の頃の恐怖を思い出させる、
あの、歯医者特有のにおいは何という薬品のなのだろう。
神経質にケアとかしていたわけではないので、
ぼろぼろだろうなぁと覚悟していたけれど、
意外にも、「丈夫な歯だ」とほめられた。
そうか、俺の歯は丈夫だったのか。
小さいころはよく歯医者に通っていたので、
てっきり歯が弱いと思っていたよ。
久しぶりに歯医者に行って、
久しぶりに診察台に座って、
久しぶりにそれを見て、思い出した嫌な感覚。
あの、ケースに入ったドリルの、訳のわからないカラフルさは何なのだ。
清潔感で統一された白さの中に浮かぶ、
整然と並んだ、毒々しいまでの原色のドリルキャップ。
あれを、もうちょっと淡い色合いに変えてくれるだけでも、
いやーな感じが少しはおさまるのに。